何のために勉強して頑張って生きていくのか? 若い時から考えるべきたった1つの大事なこと

何のために勉強して頑張って生きるのか。生きる目的が分からず悩む若者

「何のために勉強して、頑張って生きてくの?」

あなたは、そう考えたことがありませんか?

同じように悩む人は、決して少なくないようです。

大学生からは、

「大学に入って何のために勉強するのかを考えるけど、よく分からない」

「特に目標も無く、ただ何となく毎日を過ごしている」

という声をよく聞きます。

また、「大学卒業後の就職について考えてみても、自分は何がしたいのか分からない

という声も耳にします。

大学時代に、勉強や部活やアルバイトを頑張るのは、一体何のためか。

頑張る意味が明確になっている人は、そう多くはないでしょう。

「とりあえず今を楽しんで、単位を取ってバイトして、学費や生活費を賄えればいい」

そう思う学生も多いと思います。

私も、何のために勉強して卒業して頑張って働いていくのか、考えましたが、分かりませんでした。

分からないので、色々楽しそうなことをして、楽しい時は良いのですが、大学のレポートやテストがつらくなってくると、やる気が出なくなったり、モヤモヤしてきます。

将来について自分なりに真面目に考えても、

「一体自分は将来、本当は何をしたいんだろう」

と悶々としたものです。

あれこれ思い悩んでも仕方ないので、

「勉強する意味や将来のことが分からなくても、目の前のことを一生懸命頑張れば、何か見えてくるはず」

そう自分に言い聞かせ、つらい勉強も頑張り、人間関係で落ち込んでも、前を向こうと頑張りました。

しかし、やっぱりうまくいかないと、また落ち込んだり悩んだり。

頑張ろうと思っても、その気持ちはなかなか続きませんでした。

私が大学生の時、勉強や人間関係などでつらいことが重なり、やる気が出なくなって大学を休学、もしくは中退した人が、私の周りだけでも7名いました。

明確な目的が無いと、頑張る意欲が湧かず、壁にぶつかると途中で倒れてしまうのです。

「あそこがゴールだ!」とはっきりしていないと、頑張り続けることは難しいようです。

何事も目的を考えることが大事!。著名人からのメッセージ

ips細胞で2012年にノーベル賞を受賞した山中伸弥教授は、高校生に向けた講演でこのように語っています。

「みんな勉強で忙しいと思うんだけど、自分にとってのビジョン(目的)は何なのか。考える時間があったら良いと思う」

また、サッカー元日本代表の本田圭佑選手は、昨年ツイッターで、

「普段忙しく働いてる皆さんへ
何の為に生きてるんですか?
俺はなんやろか。。。」

とつぶやいています。

大事なのは、ただ忙しくすることではなく、ビジョン(目的)をしっかり考えることだということです。

雑誌『プレジデント』の「どの本&著者が一番役立つか」という特集で1位に選ばれた『7つの習慣』という本には、「すべてのものは2度つくられる」

と書かれてあります。

例えば、料理をつくる時は、まず何をつくるかを漠然と考え、具体的なレシピを準備しますよね。

それから調理をはじめるはずです。

旅行に行く時は、まずどこに行くのか、滞在期間はどのくらいかなどといった大枠を決めた後に、荷物や費用など実際の準備を始めるでしょう。

家を建てる時も、まずは頭の中で完成後のイメージをして設計図を作ります。

その後、実際に大工さんが工事をするのです。

料理も旅行も家も、1度目は、頭で(知的)につくられ、2度目は実際に(物的に)つくられます。

私たちの人生も同じではないでしょうか。

まずは人生の方向性をイメージしないと、毎日何をして何に時間を使えば良いか分かりませんし、モチベーションが上がらないのではないでしょうか。

ちなみに山中教授の研究者として働くビジョンは、「今の医療では治せない病気の治療法を見つけること」でした。

そのために臨床医をやめて研究者になったそうです。

ビジョンがあったからこそ、仕事に熱中でき、つらいことがあっても研究を続け、ノーベル賞に至ったのでした。

自分の生きる目的を真面目に考えてみましょう!

ここで、さらに大事なメッセージをお伝えしましょう。

1987年にノーベル生理学・医学賞を受賞した利根川進教授(マサチューセッツ工科大)は、時間は限られているので、本当に重要なことだと思うこと、一生続けても悔いはないと思うことが見つかるまで研究をするなと、こう訴えています。

「大半の学者は、何が本質的に重要で、何が重要でないかの見分けがつかないから、どうでもいいことを追いかけて一生を終っているわけです。(中略)

1人の科学者の一生の研究時間なんてごく限られている。

研究テーマなんてごまんとある。ちょっと面白いなという程度でテーマを選んでたら、本当に大切なことをやるひまがないうちに一生が終ってしまうんですよ。

だから、自分はこれが本当に重要なことだと思う、これなら一生続けても悔いはないと思うことが見つかるまで研究をはじめるなといってるんです。

科学者にとって一番大切なのは、何をやるかです」

(立花隆氏との対談集『精神と物質』の中での発言)

利根川進教授は、どうでもいいことを研究して一生を終える学者が多いと指摘しており、何を目的にするか、その判断の重要性を教えています。

学生時代においても、限られた時間の中で何を目的にするかが重要でしょう。

何を目的にして学生生活を送るかを真剣に考えずに、「楽しくて面白そうだから」「みんながやってるから」などという動機で、貴重な時間、お金、体力を使って過ごしている場合があります。

何が本当に重要かを見極め、しっかりした目的を持って毎日を生きたいものです。

では、どうすれば、本当に重要かどうか、見極められるのでしょう。

フランスの哲学者パスカルは、

「あなたはあと1週間の命となったら何をしますか。
その答えこそ、生涯かけてなすべきことである」

と言い残しました。

アメリカのスタンフォード大学の卒業式でスティーブ・ジョブズ氏は、

「もし今日が人生最後の日だったら、僕は今からすることを“したい”と思うだろうか?

その質問に対して、あまりにもノーが毎日続くようなら、それは何かを変えないといけない証拠だろう」

と語っています。

このように、自分自身の死を観つめることが、限られた時間で本当になすべきことを見出すヒントになるのです。

今日が最後の日だったとしても、なさねばならないことは何か。

それが本当の生きる目的と言えるでしょう。

時間は限られています。

しかも、いつ死ぬかは分からないのですから、若い時から自分の生きる目的は何かを真剣に考え、正しい目的に向かって生きたいものです。

「目的を考えるのは大事だと思ったけど、自分にとって生きる目的は何だろう」

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