心から感謝の言葉を述べる

仏教では、心と口と体から私達を評価します。
中でも、重視するのは心。
今回も、心の行いについて述べたいと思います。

今日、ある方から「いつも有難うございます」 とスターバックスの美味しいコーヒー豆を頂き、 大変嬉しく心を打たれました(*^_^*)
私のコーヒー好きを知って、 スターバックスでの試飲サービスでとっても美味しかったからとわざわざ買ってきて下さったのです。
こちらがお世話になってばかりなのに。。
味も抜群でしたが、それ以上に、その方の温かく優しい 心遣いに胸が一杯になりました(>_<。)

「言うは易く、行うは難し」ですが、 私も見習って、沢山のお世話になっている方々に感謝、 心からのお礼が出来るよう努力したいと思います。

かつて、こんな心温まるエッセイを聞いたことが 思い出されました。

ある貧しい夫妻が、結婚記念日に、 相手にプレゼントを買うお金を工面しようとしました。
妻のデラは、夫のジムが父から受け継いで大切にしていた金の懐中時計を吊るす鎖(くさり)を買う為、 自慢の髪を、当時あった髪の毛を売る商人の元で バッサリ切り落とし、売ったのです。
一方、夫のジムはデラが欲しがっていた長髪を結う櫛(くし) を買う為、自慢の懐中時計を質に入れていた。
日ごろの感謝を形に表し、「いつも、本当に有難う」 と鎖と櫛のプレゼントを差し出した二人。
お互い、今となっては全く使えないものを手にして、 どんな気持ちが込み上げて来たか。
自分にとって一番大事なものを売ってまで、 相手の一番大事なものに添えようとした温かく優しい心 を受け取り、言葉を失い、涙ぐむのでありました。

仏教では、これを「心施」と言われます。
心から感謝の言葉を述べることを言います。
心から感謝を表すのは、素晴らしい布施行です。

レジで、心無い店員さんから受ける形だけの 「有難うございました、またお越し下さい」とは正反対の心。
中に、素晴らしい心がけの店員さんがあると、 必ず言葉、表情に表れ、すぐに分かるものです。
心が火の元であり、体や口の行為は火の粉にたとえること ができるでしょう。  
火の粉は、火の元から舞い上がるように、体や口の行為は、 心の表現であるからです。
消化も火元に主力がおかれるように、仏教は常に心の動き に視点がおかれます。
断言できます。

心に、不平不満を並べていては絶対に幸せにはなれません。

感謝出来る「心の豊かさ」を持つにはどうすればよいか。
最も大切なことについて、続けて紹介してゆきたいと思います(^_^)

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