志が自己の未来を開拓する
仏教では、体の行いを「身業」、口の行いを「口業」、 心の行いを「意業」と言い、これを身口意の「三業」 と言われます。
業とは行いのこと。
三業の中で、最も責任が重く大事と 仏教で最も重視されるのが意業。 口や体は、心の指示で動く。口、体は心の表現だからです。
あなたは、今、何を思い、どんな生き方をしていますか?
「どんな時も、勝つと思えば勝つし、負けると思えば負ける」 かつて先輩の仏教講師の方から言われた言葉で 今も耳から離れません。
事をなすのは、百のノウハウより一個の本気。 本気になると世界が変わってくる。 自分が変わってくる。 変わってこなければまだ本気でない証拠、とも言えます。
イギリスのボールドウィンの言葉も、 私には忘れられません。
ボールドウィンの言葉
40歳の時、人生の岐路に立ったボールドウィン。
代議士であった父親が急死したので、その後を継いで、 自ら立候補しようと決意しました。
それまでは、政治とは無関係な仕事についていた。
いきなり新たな世界へ飛び込むには、覚悟がいる。
どんな苦難が待ち受けているか分からない。
友人たちは、皆、反対しました。
「もう遅すぎるよ。君の年代の代議士は、そろそろ次官か大臣になるころだ。今から政治家になっても、出世なんかできないぞ。 なぜ、今の安楽な生活を捨て、危険な賭けをするんだ」
「僕が政治家になるのは、立身出世のためではない。 国のため、国民のために尽くしたいと思うだけだ」
「その気持ちは分かる。だが、四十歳では遅すぎるさ」
引き止める友人に向かって、ボールドウィンは、 決然と言い切ったのです。
「人間、志を立てるのに、遅すぎるということはない。 年齢なんて関係ないさ」
周囲の反対を押し切って立候補した彼は、見事、 当選を果したのです。
しかも、次第に信用を築き、イギリスの首相を、 三度も務める大政治家になりました。
心(志)が、自己の未来を開拓する。
「こころこそ 心まよわす 心なれ 心に心 こころゆるすな」
と昔から歌われます。
誘惑に負け、すぐ闇(悪)に走る弱い心は、 私を迷わせる最大の敵。
そんな心に、心を許すな、心せよ、と戒められています。
心が光に向かえば、心がやる気になれば、 最強の味方となるでしょう(^_^)
仏教で教えられる通り、一番の問題は「意業」。 心の向きこそ肝要と思い知らされます(*^_^*)
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