人生で後悔しない選択をするには?人間は“〇〇”と心に刻む|心理学・選択術と仏教

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(↑記事の内容を動画でもご紹介しています)

こんにちは。オンライン仏教アカデミーの南です。

あなたは「なんであんな選択をしてしまったのか」と後悔したことはないでしょうか。

私は数え切れないほどの後悔を経験しています。

夜食のラーメンがやめられずに、みるみる体重が増えて後悔したり、
周りの反応からその気になってしまい、ある女性にアタックしたものの気まずすぎる状況を招いたり、

学生の頃まで遡れば、維持費がやたらかかるのに見栄を張って車を所持したり、
テレビゲームやカードゲームに膨大な時間とお金を使ったりと、枚挙に暇がありません。

もちろん、選択に失敗したからこそ学べたこと、教訓が得られたことも多いのですが、本当に無駄でしかなかった、といえるものもあります。
そのような後悔は避けていきたいものですね。

「正しい選択」ではなく「〇〇しない選択」をする

「人生は選択の連続」とよくいわれ、選択自体をしないわけにはいきません。

さらには、”人は1日に約70回、人生を左右する選択をしている”といわれています。どの選択をするかで、それが今後の人生に大きな影響を与えることもあるのですね。

ではどうすれば適切に選択し、人生での無駄をなくすことができるのでしょうか。

メンタリストとして有名なDaiGoさんの本『後悔しない超選択術』(西東社)から学んでいきたいと思います。

選択と聞くと、「正しい選択をしなくてはならない」と思うかもしもしれません。

しかし脳科学や心理学の研究・実験によると、すべての人に当てはまる「正しい選択」は存在しないという見解が示されているそうです。

むしろ「正しい選択をしなくてはならない」と思うほど、それによって判断力が鈍り、適切な選択が難しくなるのです。

それでは、どのような選択の基準を設ければ、人生を良い方向へ進ませることができるのでしょうか。

それは、「後悔しない選択」をすること、とDaiGoさんはいわれています。

冒頭でもお話ししたように、これまでの人生を振り返れば、「あれをやらなければよかった」と後悔した選択は数え切れないほどあります。

反対に後から振り返ったときに「あれを選んでおいてよかった」と思える選択、後悔しない選択ができれば、人生は幸せなものになりますね。

では後悔しない選択をするにはどうすればいいのか。
先がわからない以上、「これは後悔しない選択だ」と断言できるものはありませんね。

ゆえに、DaiGoさんは

正しい選択は存在せず、他の選択肢を選んだ場合どうなるかは誰にもわからない以上、私たちにできる方法はただ1つ。

「選択時はあれがベストであり、悔いはない」と思える「後悔しない選択」をすることです。

といわれています。

たとえば、仕事を優先すべきか、プライベートなことを優先するかどうかを選ぶとき、

「仕事以外の時間も大事にすべきだが、仕事を通して得られるものも大きい。いまは仕事に専念すべきだ」のように、現状と未来とを踏まえた、冷静な判断のもとでの選択
すなわち合理的な選択ができれば、後悔しない選択となり得るのですね。

『後悔しない超・選択術』には、合理的な選択をするための準備や習慣、テクニックが多く紹介されていますが、
この中の重要な心がけを1つ、お話しします。

選択時の重要な心がけ-「人間は衝動に抗えない」と知る

後悔する選択の多くは、誘惑や衝動に駆られたときの選択であるでしょう。

空腹に絶え切れずに夜中にラーメン、「あ、あれほしい。絶対ほしい」という衝動からの車やゲームの購入など、私の後悔を振り返っても、それらばかりです。

誘惑や衝動による後悔をなくすには、どうすればいいのでしょうか。

それには、そもそも人間は衝動に抗えない弱い生き物だと心に刻むこと、といわれています。

私達は常に目隠しや耳栓をして生きることはできませんので、どうしてもいろいろな情報が入ってきたり、誘惑させるものが目に入ったりするので、衝動を抑え切ることはできません。

衝動が起きたとき、人間がその衝動に抗って、冷静かつ合理的な判断ができる確率は50%、ともいわれています。

ダイエット中、2回に1回は目の前に出されたケーキを食べてしまう、
禁煙中、2回に1回は、喫煙家の友人から差し出されたタバコを吸ってしまうのですね。

予期せぬタイミングでやってきた誘惑、魅力的な選択肢から目をそらし、完全に切り捨てることはほぼ不可能です。

しかし衝動や誘惑に負けてその選択をすれば、私のように後悔することになってしまいます。

ゆえに「自分は衝動や誘惑に負けてしまう」ということを受け入れ、あらかじめ対策を打つことが、後悔する確率を下げるために大切なのですね

後悔しないための具体的な対策「長短比較」

具体的な対策として、目標までの道のりにどんな衝動・誘惑があるのかを知り、回避するための別の選択をあらかじめ練っておくことが勧められています。

たとえば、夕食後に資格の勉強をしようと思ったとき、勉強を開始するまでには、数多の障害が予想されます。

テレビに見入ってしまい、時間を浪費する、
ちょっと休憩と思ってソファに横になり、そのまま寝入ってしまう、などです。

誘惑を予想したら、それを避けるための別の選択肢を考えましょう。

観たい番組は録画しておいて、そもそもテレビの電源を入れない、
ソファに座るのではなく、食事後は一直線に自分の部屋の椅子に座るなど。

障害を予測して別の道を用意しておくことで、衝動や誘惑を回避できるのですね。

障害を予測して別の道を用意する

コロンビア大学の心理学博士、ハイディ・グラント・ハルバーソン氏は、着実に目標を達成するための方法として、「長短比較」を勧められています。

目標を実現したら、どんな素晴らしい効果が得られるのかを想像する(=長)ともに、その目標に向かうときに、
立ちはだかる障害を想定する(=短)
そうすることで取るべき対策・行動が明確になるのです。

自分は誘惑に流されやすい、衝動には抗えないという前提に立つことで、合理的な選択が可能になる。
ぜひ心がけていただければと思います。

仏教で説かれる心の実態

仏教でもまた、人間は、衝動には抗えないものと教えられています。

仏教では人間の心を「」といわれます。

なぜ機械の機の字で、人間の心が表されているのでしょうか。

それは、すべての機械は外からの作用で動き出すように、人間の心も外からの作用によってどうにでも動き出すから、といわれています。

どれだけ固く決意をしても、次の瞬間から決意が揺らぎ、衝動に駆られて、決意と反対のことをやってしまうのが
人間であり、心の実態なのですね。

そのような心の実態を理解することで、どのように心がけて行動すれば、後悔なく生きることができるかもわかります

仏教には、私達の心の実態を踏まえた後悔しない生き方が教えられています。

少しでも関心を持たれた方は、仏教について詳しく解説しているほかの記事・動画もぜひ見てみてください。

(終)