周囲から認められ、優しくされるには?今すぐできる、仏教で説かれる“幸せになれる種まき”

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(↑記事の内容を動画でもご紹介しています)

オンライン仏教アカデミーの南です。

「きつく当たられるばかりで、自分ではがんばっているつもりなのに認めてもらえない」
「ひとつの言葉もかけてもらえなくて、元気が出ない」

など、思うようにいかない人間関係にため息をつき、悩まれている方も多いと思います。

どうすれば人から認められ、優しい言葉をかけてもらって、明るく前向きになれるのでしょうか。

それには、自分から相手を喜ばせること、相手を幸せにすることが大切ですね
そうすれば、相手が幸せになるだけではなく、「情けは人の為ならず、巡り巡って己がため」をいわれるように、自分もまた幸せに生かされるのです

仏教を説かれたお釈迦様は、お金や財産を持っていなくても、誰にでも気持ち一つで実践でき、相手を幸せにする行いを教えられています。
それは「無財の七施(むざいのしちせ、お金や財産がなくてもできる施し・親切)」といわれます。

今回は、「無財の七施」の1つ目「眼施(げんせ)」、2つ目の「和顔悦色施(わげんえっしょくせ)」についてお話ししていきます。

幸せになれる種まき① 眼施(げんせ)

無財の七施の最初に挙げられているのが「眼施」です。眼施とは「優しい温かいまなざしで、周囲の人を明るくすること」です。

「目は心の窓」といわれるように、目を見ると、その人がどんなことを思っているのかを察することができます。目は、実に多くのものを伝えているのです。

もし自分が、軽蔑するような目で見られていると感じれば、萎縮してしまいますね。反対に、優しい眼差しを向けられれば、「自分は周りから受け入れられている」と感じて、安心できます。

私自身、意識しないと死んだ魚のような目をしてしまいます。しかしそれでは、周りの人にいい気分になってもらうことはできませんね。

「優しい温かい眼差し」を意識して人と接し、周囲の人を少しでも明るくしていきたいものです。

幸せになれる種まき② 和顔悦色施(わげんえっしょくせ)

2番目に挙げられているのが「和顔悦色施」は、「優しいほほえみをたたえた笑顔で人に接すること」ことです。

笑顔で人に接してもらうと、とても明るい気持ちになりますよね。気持ちが落ち込んでいるときに、相手の笑顔に癒やされ、元気を取り戻した経験は多いのではないでしょうか。

自分が笑顔で接することで、周囲の人は元気づけられ、幸せな気持ちになってくれるのです。

また、笑顔は、それをした本人にも善い結果がもたらされます。

笑顔の効用① 笑顔は気分を良くさせる

顔面フィードバック仮説」という言葉があります。これは「喜びや悲しみの表情をつくると、実際にその感情がわいてくる」というものです。

悲しい表情を浮かべていると、気持ちがますます沈んでしまったことはないでしょうか。表情が、その人の感情をも変化させるのですね。

悲しみの表情とは反対に、喜びの表情、笑顔を浮かべれば、周囲に元気を与え、自分自身の気持ちも前向きになれるのです。

脳科学の研究によっても、笑顔になることで神経化学物質のドーパミンが放出され、気分が良くなり、現実の認識が改善されることがわかっています。

笑顔の効用② 好印象を与える

「人は見た目が9割」といわれるように、私達は視覚から多くの情報を受け取っています。

これについては、UCLAの心理学名誉教授 アルバート・メラビアン氏が提唱した説がよく知られていますね。

人間はさまざなシグナル(声の調子や表情、姿勢、ジェスチャーなど)を発していますが、メラビアン教授によれば、私達が、相手がどんな気持ちなのかを判断するのに用いるシグナルの内訳は

  • 視覚情報(表情やジェスチャー)- 55%
  • 聴覚情報(声の調子)-38%
  • 言語情報(発話内容)-7%

といわれています。

つまり、人の印象を大きく左右するのは、その人が何を言ったかではなく、表情や身のこなしなどの視覚情報だということですね

どんなに素晴らしい言葉を発していても、しかめっ面をしていては、相手の、自分に対する印象は良いものにならないでしょう。反対に、笑顔で接することで、相手は好印象を持ってくれる可能性が高いのですね

ハーバード・ビジネススクールの必読書『人を惹きつけて離さない「強さ」と「温かさ」の心理学』のなかでは、

「温かさ」を生み出す方法として「笑顔」に勝るものはありません。 笑顔は人類共通の行動に深く根差した、究極の非言語コミュニケーション手段です。

微笑みを浮かべている人は有能で好感のもてる人物だと判断されやすいのです。

と、対人関係で 笑顔がどれほど素晴らしい効果が生み出すかが、繰り返し紹介されています。

このように素晴らしい働きを持つ笑顔ですが、なかにはマイナスな効果をもたらす笑顔もあると指摘されています。

そのマイナスな効果をもたらす笑顔とはどんなものか、また本物の笑顔をするにはどうすればいいのでしょうか。
次回、詳しくご紹介します。

 

続きの動画はこちら:

実はマイナスな印象を与える笑顔と、好印象を与える”本物の笑顔”とは?仏教で説かれる「幸せの種まき」

参考にした書籍:

『人の心を一瞬でつかむ方法―――人を惹きつけて離さない「強さ」と「温かさ」の心理学』(ジョン・ネフィンジャー、マシュー・コフート著 あさ出版)