実はマイナスな印象を与える笑顔と、好印象を与える”本物の笑顔”とは?仏教で説かれる「幸せの種まき」

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(↑記事の内容を動画でもご紹介しています)

オンライン仏教アカデミーの南です。

認められなかったり、優しい言葉のひとつもかけてもらえないなど、思うようにいかない人間関係にもどかしさや寂しさを感じていてはいないでしょうか。

人から認められ、優しく気遣ってもらうにはどうすればいいのか。

それには、自分から相手を喜ばせること、幸せにすることが大切であり、
仏教を説かれたお釈迦様は、気持ち一つで実践できる、相手を幸せにする種まきを教えられています。

それが「無財の七施(むざいのしちせ、お金や財産がなくてもできる7つの施し・親切)」です。

前回は、「無財の七施」の1つ目に挙げられている「眼施(げんせ、優しい温かい眼差しで人に接すること)」、2つ目の「和顔悦色施(わげんえっしょくせ、優しいほほえみをたたえた笑顔で人に接すること)」を詳しくご紹介しました。

前回の詳細はこちら

https://online.japan-buddhism.com/1104/

優しい眼差しで人に接すれば、相手に安心感を持ってもらうことができます。

また、人間は、相手がどんな人かを判断するときには視覚情報が当てにする傾向が大きく(全体の情報の半分以上を占める)、ゆえに笑顔は相手に好印象を持ってもらえる「究極の非言語コミュニケーション手段」といわれます。
微笑みを浮かべている人は、相手を元気づけ、温かい気持ちにさせるとともに、自らも有能で好感のもてる人物だと判断されやすいのです。

しかし、なかにはマイナスな効果をもたらす笑顔もあるといわれています。

マイナスな効果をもたらす笑顔、 そして本物の笑顔とはどのようなものか、また本物の笑顔で人と接し、お互いが幸せな気分になるにはどうすればいいのでしょうか。
今回はそれについてお話ししていきます。

幸せになれる種まき② 和顔悦色施(わげんえっしょくせ)

実はマイナスな印象を与えてしまう笑顔は?

マイナスな効果をもたらす笑顔とは、どんな笑顔なのでしょうか?

それは「つくり笑い」です。
つくり笑いは、ただ口角が上がっているだけで、顔の上半分には何の変化も起きていない顔、といわれます。

口角は上がっていても、目元に皺ができていない、いわば眼が笑っていない表情なのですね。前回 お話しした「眼施」が伴っていない表情ともいえるでしょう。

目が笑っていなければ、相手は敏感にそれを察知し、「この人は顔は笑っているけれど、本当は私のことを受け入れてはいないんだ」と感じ、マイナスな印象を持ってしまいます。

反対に本物の笑顔とは、眼も笑っている表情、眼施を伴った笑顔、相手を心から受け入れている笑顔なのですね。

本物の笑顔をつくる方法は?

では、本物の笑顔で人に接するにはどうすればいいのでしょうか。

ハーバードビジネススクールの必読書『「強さ」と「温かさ」の心理学』では、

感情の裏付けがなければ、本物の笑顔をつくることはできません。

といわれています。

「あなたに会うことができて、とても嬉しい。感謝している」という思いが根底にあってこそ、その思いが本物の笑顔となって表れるのですね。

本物の笑顔で接する際に、「あなたを心から受け入れている」という気持ちになるのがベストです。ただ、どんな人に対してもそういう気持ちで接するのは、難しいかもしれません。

そんなときに効果的なのが、笑顔を見せるべき場面で、思わず心からニコニコしてしまいそうな物事を思い浮かべることです。たとえば、飼っている動物や、愛するパートナー・お子さんのことなどを思い浮かべてみるのです。

人に会う前に、まず自分の気持ちを明るくし、本物の笑顔で接する。

そうすれば、相手の気分も良くなり、お互いが心地よい時間を過ごせるでしょう。それをきっかけとして、やがては、相手のことを心から受け入れられる状態にしていきたいですね。

1回は1回は小さくても、積み重ねれば素晴らしい結果となる

「微笑んだくらいで、何か変わるわけでもない」という思いも持たれるかもしれません。確かに眼施も和顔悦色施も、1回1回の種まきは小さなものです。
しかし積み重ねれば、周囲も自分自身も幸せになれる素晴らしい結果が現れます

私も決して表情が豊かではなく、ぎこちない笑顔しかできなくて、自分にがっかりしたこともあります。それでも笑顔を心がけたことで、自分の気持ちも前向きになり、周囲の反応もいい方向に変化している実感が得られました。

心がけさえあれば誰でも実行できて幸せになれる種まき、ぜひ今日から実践してみてください。

 

続きの動画はこちら:

人間関係がうまくいき、幸せの輪が広がる“言辞施”-上手に褒めるときのポイントは?

参考にした書籍:

『人の心を一瞬でつかむ方法―――人を惹きつけて離さない「強さ」と「温かさ」の心理学』(ジョン・ネフィンジャー、マシュー・コフート著 あさ出版)