自分の境遇に「感謝する心」を、大切にしたい

石巻市に、東日本大震災前も、その後も、
花を植え続けている方があります。

新築された家を津波で流されながら、
それでも明るく笑顔で頑張っておられる方です。

「何がなくても 心の中は花ごころ
花ごころなくして 人とのつながりはないのだよ」

皆さんに、伝えたい気持ちを書いて下さいました。

「花ごころ」とはなんですか?

と尋ねると、返答は。

「ありがとう」の感謝の心さ。

誕生日や、出会い、別れの時に渡すのも花。

入院患者のテーブルにも、結婚式、葬式の場でも
花が添えられます。

感謝を伝えてくれるのが花なんだ。
だから、私は、花を植え続け、育て続け、
咲かせ続ける。

花ごころがなければ、人は生きてゆけないから。

目を輝かせながら、満面の笑顔で私に語って
下さった言葉が忘れられません。

イソップ童話のこんな話が思い出されました(^_^)

一匹のイヌが、どこで拾ったのか、大きな肉をくわえて
歩いている。

落ち着いて食べられる場所を探しているようだ。
やがて小川にさしかかった。

川の水は、鏡のように美しい。
イヌは、ゆっくりと橋を渡り始めた。
ふと、下を見ると、そこにも一匹のイヌがいる。
しかも、自分の肉より、大きくて、おいしそうな肉を
くわえているではないか。
うらやましくなってきた。

「よし、脅かして、あいつの肉を奪ってやろう」

イヌは、思いっ切り大きな声で吠えた。
それは、川の水に映った自分の影だとも知らずに。。

ジャッポン――。

とたんに、くわえていた肉が、川の中に落ちて、流されていく。

川に映っているイヌの肉も、同時に消えたことはいうまでもない。
イヌは、せっかく手に入れた肉を、失ってしまったのであった。
イソップ物語では、「欲張り」を戒める話になっている。

しかし、こんな心は、誰にでもあるのではないでしょうか。

諺(ことわざ)にも「隣の芝生は青い」
「隣の牡丹餅(ぼたもち)は大きく見える」などとあるように、

他人のものは、なにかにつけ、よく見えてしまう。
「うちの鯛より、隣の鰯」とまでいわれるくらいだ。

せっかく幸せを手に入れても、他と比べると、
喜びが減ってしまう。

なんと悲しいことでしょう。

「もっと、もっと」と、いくら追い求めても切りがない。
仏教では、この心を、貪欲(とんよく)と言います。

満たされなければ渇き、
満たせば二倍の度を増して乾く心。

欲を出したために、最後には、すべてを失ってしまう悲劇が、
あちこちで起きています。

まず、自分の境遇に「感謝する心」を大切に、

光に向かいましょう(*^_^*)

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