仏教Q&A 7回目


こんにちは。
「OBA」のまさみです。

 

前回のQ&Aでは、「仏教に高僧は数あれど、なぜあなたは親鸞を学ぶのか」という問いに、

「生きる目的を、誰よりも明確に示された方だから」

とお話ししました。

もう一つ、私が親鸞聖人に引かれた強烈な理由は、

「親鸞聖人の説かれた教えでなければ、自分のような者が幸せになることはない」

と分かったからです。

自分の症状を少しも分かってくれていない医者の手術を受けたり、その医者の勧める薬を飲んだりはできないでしょう。

自分の症状を的確に指摘してくれて、それがことごとく正しくてその上で、

「その病気はこの薬で必ず全快します」

と自信を持って言ってくれる医者ならお願いする気持ちになりますよね。

親鸞聖人の書き残されたお言葉を学んでいくと、私に語りかけられているのでないか、と胸に迫ってくるのを、あなたも感じられると思います。

作家のロマン・ロランは、親鸞聖人のことを

「貴族の血を引き、京都近郊に生まれた彼は、人間と無限との心やさしき仲介者として師法然のあとを引き継ぎ、天と地を近づけ、仏陀の恵みを万人の手の届くものとした」

と文学的に述べています。

仏陀の恵みは庶民とは遠いところにあった、それを手に届くものにした、とのロマン・ロランの評は正鵠を得ています。

 

●親鸞聖人と肉食妻帯(にくじきさいたい)

親鸞聖人が何を教えられたか知らない人でも、僧侶には固く禁じられていた

「肉食妻帯(にくじきさいたい=肉を食べ、結婚すること)」

を断行され、山の上の仏教を、山の下の仏教に、貴族の仏教を、庶民の仏教に、出家の仏教を、在家の仏教にされたというのは、ご存じの方も多いでしょう。

空海といっても最澄といっても、庶民とは隔絶された環境で、肉も食べず、結婚もせず、髪をそって、仏道修行に励む生き方を本人が送り、それがさとりへの道だと、人にも勧めています。

かたや親鸞聖人は結婚され、子供も育てられ、肉を食べ、まさに大衆の中に飛び込んで我々庶民と同じ目線で仏法を説かれた方でした。

僧侶が肉を食べ、結婚をする。

それは誰もしたことがないことであり、仏教界でも世間でも大問題でした。

「破戒僧だ」「色坊主だ」「堕落坊主だ」と一斉に非難嘲笑の的となりました。

明治の文豪、夏目漱石は世の非難を一身に受けられた親鸞聖人を評して

「親鸞上人に初めから非常な思想が有り、非常な力が有り、非常な強い根底の有る思想を持たなければ、あれ程の大改革は出来ない」

と言っています。

漱石の蔵書には、1084ページに及ぶ『真宗聖典』があり、かなり読んだ形跡もあったそうです。

肉食妻帯を断行された親鸞聖人の勇気の源はどこにあったのか、漱石も知りたかったのかもしれませんね。

なぜあなたは親鸞なんですか、の問いに歴史に名を残す仏教の先駆者は数あれど私の中にある醜い心や弱い心も理解してくださり、

「そんなあなたも本当の幸せになれるよ」

と手を差し伸べてくださる方は、親鸞聖人だけだからだ、と私は言います。

次回はさらに、その親鸞聖人の深い人間観に迫りたいと思います。

 

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